その後。
付き合うことになったんだけれど。
私はなんだかものすごく悲しくなる瞬間があるのね。
そんな時、必ずメールや電話をくれる。

「大丈夫?」って。

そのときもなんだか私はそこはかとなく悲しくなり、彼と電話をしていたんだけれど。
私は意を決して
「実は(昔、モトカレに)ふられたことを思い出してね、
本当につらくなっちゃったの」と言った。

「あんな思いをまたするのは本当にいやだし、こわいの。
 あなたが今私を好きでも、いつかいなくなっちゃうかもしれないでしょ?
 私のこと好きっていってもいなくなったりする?
 好きってなに?私のどこが好きなの?」

「(笑)もー、また聞いてる。
 確かめたがりなんだね、ハイネさんは」

「そうかもしれない。
 でもね、何度でも聞きたいの。そういう時期なのー。」

彼は穏やかに話し始めた。

「悲しい思い出をね、思い出して悲しくなっちゃうのは仕方ないと思うんだ。
 仕方ないっていうか、それはもうどうしようもできないし。
 で、この前も言ったけど・・・これ質問の答えになってるかわからないけどさ、
 本当にハイネさんに「死んでもかまわない」
 って言って欲しくないんだよね。
 そんなこと思わなくてもいいよ、って言い続けたいんだ。
 好きだから。
 ・・・全然理由になってないね(苦笑
 でも、とにかくそうなんだ。」

「それって・・・
 「俺が幸せにするよ!」あるいは「僕と一緒にいたら幸せ・・だと思ってもらえるようにするよ」と
 言ってるってこと?」

「もちろん」

「そっかー。」

「あのね・・・なんかいつも同じ話になっちゃってごめんね。
 でも「呪われてる」なんて思って欲しくないんだよね、ほんとうに」

「呪われてるなんて言ってないよ!笑
 「呪い」あるいは「呪縛」ね」

「そうそう、それ」

ここで、私の中を何かが過ぎった。
涼しい風のような、温かい塊のような、何か。
あるいは光のようなもの。

「でも・・・・ 
 もしかしたら、私、その「呪縛」とけるかもしれない」

「ん?」

「なんかね、今そう思ったの。
 例えばね、今君がいつもいつも
 「そう思わせたくない。その呪縛をときたい」とか
 「俺と一緒にいたら大丈夫だよ、ハイネさん」とかね、
 そういうことを言ってくれるでしょ、毎回」

「うん」

「それがね・・・それこそがね、「呪縛」なのよ。
 その強い気持ちでそう思うことが。願うことが。
 そして、きっとそれは「呪縛」とは呼ばなくて、

 「希望」とか「祈り」と呼ぶんだわ」

電話の向こうから彼が笑顔になる「音」が聞こえた。伝わった。

「すっげーうれしいんだけど!
 そうそう、そういうこと!そうなんだ。」

私たちは一体これからどうなるかわからない。
なんて誰もわからない。
けれど、今この夜にある「確かなもの」は一体なんなんだろう?
泣けるほどの胸の震え。

私の呪縛が祈りに変わった。

コメント

ジンジャー
ジンジャー
2008年1月23日18:03

改めてはじめまして!
わたしのコメントが気に障ってしまったのではないかと、
本当のところとても申し訳なく思っていました…。
お言葉に甘えて、またお邪魔させていただきました^^。

お話の途中なのかもしれないのだけど。
なんだかね… ハイネさんの今までの感じ方
(死んでもかまわない、いつか必ず独りになってしまう。。)という考え方が全くわたしと一緒なので
本当にビックリしてしまいました。
…と書き続けると長くなってしまうのでやめておきますが。

良かったですね。
最初のコメントで、ダリンさん押してたのです、わたしも。

ハイネ
ハイネ
2008年1月24日10:15

>ジンジャーさま
うわーーん(>_<)
本当に不快な思いをさせてしまってごめんなさい(;_;)
あの日記連続更新してたらどんどん上書きされちゃって
「なんじゃこりゃー!」ってなって消してしまっていたのです。
(今書いてるのとほぼ同じ内容ですが)
なので、ジンジャーさんのせいでは決してありませぬよー!

そっかー。その「呪縛的」考えの部分が同じなのですね??
ぜひジンジャーさんの感じ方なども知りたいです・・・。
ので、リンクさせて頂きますね!!

ダリン押し、ありがとうございます(笑)!
ほんとーうに、ここで意見を募ってよかったと思います♪
けっこうここで日記を書いて、気持ちが固まったりすることあるからなぁ。
これからもよろしくお願いしますね☆

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